基調講演
「地域金融機関のリレバン経営力」
ビジネスモデルとしてのリレバンの位置づけを含めて、現在の経済金融環境の下での地域金融機関の今後の経営の舵取りについて、お話いただきます。
五味廣文 西村あさひ法律事務所顧問(前金融庁長官)
神奈川県出身。大蔵省入省後、主計局主計官、銀行局特別金融課長、銀行局調査課長を経て、金融庁の前身である金融監督庁の発足に関わり、以後一貫して金融行政の中心にて、金融監督庁検査部長、証券取引等監視委員会事務局長、金融庁検査局長、金融庁監督局長、2004年7月より2007年7月まで、金融庁長官。2007年10月、西村あさひ法律事務所顧問に就任。
特別講演
「リレバンの真髄としての知的資産経営評価」
中小企業における知的資産経営の意義と、金融機関の目利き力の向上のための知的資産経営評価の活用のポイントについて、お話いただきます。
村本 孜 成城大学 社会イノベーション研究科長(中小企業基盤整備機構 副理事長)
神奈川県出身。一橋大学大学院博士課程修了後、成城大学経済学部勤務、1984年に成城大学経済学部教授に就任、1997年経済学部長、2005年社会イノベーション学部長、2009年社会イノベーション研究科長。2004年より中小企業基盤整備機構副理事長を兼任。金融機能強化審査会会長、金融審議会専門委員(リレバンWG座長代理、協金WG座長代理)、経済産業省中小企業政策審議会委員ほか政府審議会委員等多数。著書「リレーションシップ・バンキングと金融システム」ほか多数。
事例紹介
「知的資産経営評価を活用した地元企業との協働」
知的資産経営評価を用いた、地域の中小企業とのコミュニケーションの深化や、課題解決型金融への地域金融機関としての協働への取り組みについて、お話いただきます。
千葉銀行
地域金融リレバン力強化研究会報告
「顧客経営の見える化」を基点としたリレバン業務プロセス改革の指針
「顧客経営の見える化」をベースに、信用格付・取引方針・案件対応・経営支援が連動一貫する、地域金融機関としてのリレバンビジネスモデルをどう構築するか、そのための全体最適の業務設計の方向性、経営上の着眼点・留意点などについて検討してきた、リレバン力強化研究会の概要を発表します。
事務局:
中村博之 知的資産マネジメント支援機構
経済産業省:知的資本と企業価値に関する研究/知的資産指標・『知的資産経営報告書』開示ガイドライン策定委員、中小企業基盤整備機構「ファンド投資先企業経営力(知的資産)診断プロジェクト」(非財務情報を活用した中小企業の経営実態の把握そのモデル化)中小企業基盤整備機構「知的資産ファイナンスWG委員」、2008年に知的資産マネジメント支援機構を設立、代表取締役。
江上広行 電通国際情報サービス
経済産業省知的資産経営評価融資研究会委員 中小企業診断士 社会経済生産性本部認定経営コンサルタント/ITCA認定ITコーディネータ/米国PMI認定PMP/株式会社北陸銀行の融資部門にて信用調査、企業再生支援、CRMシステムの開発等に従事。2007年より現職、主に地域金融機関向けの、システム化の企画および提案活動を行う。
研究会参加メンバー代表コメント
横浜銀行 法人営業部 企画グループ長 真野 洋
西武信用金庫 常勤理事 事業支援部長 高橋一朗
パネルディスカッション
「地域金融機関が地元企業の経営パートナーとしてできること」
地域の中小企業の経営者の悩みと課題を共有できているか、そして、その先には、どのような役割が果たせるか。それぞれの取り組みを紹介いただきながら、地域の経営パートナーとして、資金面とともに経営・事業支援において、地域金融機関に、今、求められていることを、考えていきます。
パネリスト:
福岡銀行・香川銀行・浜松信用金庫
高野善松 知的資産マネジメント支援機構
有限会社オレンジ・ラボ代表取締役/中小企業診断士/旧大和銀行にて融資渉外、管理業務等を15年間に渡り従事。全国の金融機関向け「目利き」研修他各種セミナー実施。金融マン向けに「中小企業支援育成に関する目利き通信講座」、リレバン、ABL等の執筆活動を行っている。
コーディネーター:
坂本忠弘 知的資産マネジメント支援機構/ 地域共創ネットワーク
財務省・金融庁での経験を活かして、地域金融機関の新たな融資・投資のソリューションの提供などに取り組む。1990年に大蔵省入省後、財務省主計局、金融庁監督局、金融担当副大臣秘書官などを歴任し、2006年に退官。地域共創ネットワークを設立。経済産業省知的資産経営評価融資研究会委員等